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ART BOXから写真集「南八甲田の森をゆく」が刊行されました。著者である青森県十和田市出身の写真家:岩木 登さんは、故郷の八甲田にこだわり取材し、独自の視点で写真を撮り続けております。豊かな自然への感動と環境問題を同時に考えさせられる写真集についてお話を伺いました。

プロフィール
1953年青森県生まれ。1981年よりフリー。JPS・JPU会員。1984年JPS/入選。1993年ART BOX大賞/入選。2003年ニコン国際フォトコンテスト佳作。NHK総合「小さな旅20周年特別番組・東京夜の光景」出演など。
2006.4/10より作品集出版を記念しART BOX GALLERYにて個展

写真を撮るきっかけとなったことを教えて下さい
大学を中退して仕事を探していた時に、友人の紹介で小さな写真工房で働くことになりました。それが写真を始めるきっかけでした。小さな工房でしたので1から10まで写真のことをやらせていただき、そこで約2年アシスタント経験を積みました。今から考えると無謀ですが、3年経験を積んだ後にフリーになり、友人の紹介で六本木のスタジオを借りました。六本木で16年、そして現在の恵比寿で6年が経ちました。友人は財産のようで、スタジオを借りた時もそうでしたが今回の写真集も友人に支えられて出すことができました。写真集『南八甲田の森をゆく』出版について
『南八甲田の森をゆく』は、八甲田の写真を8年間撮り溜めてきた中間報告のような1冊です。何万カットある中から80数点に抜粋するのは大変な作業でした。今回の写真集は完成形ではありません。これをステップにしてまた次の写真集を出したいと思います。八甲田はライフワークとして撮っていくので、今後もタイトルやテーマを変えて出し続けていきたいです。他にも撮ってみたいところはありますが、八甲田で8年間撮り続けて、まだ撮影出来ていない場所がたくさんあります。自分の作品としては、八甲田をとことん撮り続けたいと思っています。八甲田の自然を撮る
東京に住んで働いていることが、山に行って撮る遠因になっています。都会にいるからこそ自然のありがたさを敏感に感じるのだと思います。自分の足元(故郷)である八甲田の自然を撮ることで、自分の中でその価値を再評価しました。山岳写真ではなく、八甲田の森や川の自然に目を向けて、自分としては違ったアプローチで本格的に撮り直してみようと思いました。8年間八甲田の写真を撮り続けて感じるようになったのは、“山の神様はいる”ということ。宗教的な意味ではなく、山の中で自然と向き合って撮影をしていると、神様を敬う気持ちが湧いてくるのです。写真集を手に取る方々へメッセージ
もっとたくさんの写真を見せたかったのですが、限られた枚数の中から自分の感じたことを自分の言葉で表現した文と写真が違和感なく伝わっていればと思います。森と川の気配を感じて、息吹が伝われば嬉しいです。
今後の活動展開について教えて下さい
これからも八甲田を撮り続けていきます。また、もう一つのテーマである「幻色の都」の写真も平行して撮っていきます。もう少しスパンを短くしてまた作品集を出版し、個展をやりたいです。

八甲田の魅力である「広大な原生の森と川と無数の沢」によってつくり出された自然の造形物が岩木の視点で鮮やかに切り取られています。今回の個展では、写真集に掲載された作品を中心とした28点を展示・販売。作品一覧
惣辺(そうべ)川のゴルジュ \21,000
通常この川の水嵩は、人が埋まってしまうくらいの高さなのですが、撮影された年は異常気象で水がこの高さまで減ってしまいました。岩木さんは川の流れの中に立って撮影しました。

霧の森3 \21,000
幻想的な美しい霧の森。この写真は、6月早朝5時頃に撮影されました。朝は太陽光の色温度が高いので青くなります。

八甲田のスノーモンスター1 \52,500
青々とした空がクリアに写っていますが、実際は凄い勢いで雲が流れています。瞬間的に明るくなった時にシャッターを切ります。気温はマイナス16℃位なのでカメラが凍ってしまい、吹雪で目を開けていられません。30分に満たない時間で撮影しました。

南八甲田の森をゆく/作品集
山を知り尽くし、深い山奥に何度も足を運んだ岩木登ならではのユニークな写真作品を80点以上収載。各作品コメントとともに、環境問題の意識が根底にある岩木の、自然保護運動への問いかけのメッセージも掲載されています。その他、現代日本の写真 vol.6 からも作品がご覧頂けます。

オープニングパーティーには、約40名の岩木さんのご友人にお集り頂き大盛況でした。ご友人を大切にされている岩木さんの気さくで温かい人柄がうかがえました。「南八甲田の森をゆく」では、写真の解説文も全てご自身の言葉で書かれています。写真を見る人に、より深く理解して欲しいという思いから文章が長くなってしまうこともあるそうです。写真集を手に取る方々には岩木さんの熱い想いが伝わることでしょう。岩木さんは、ご自身のブログでも作品を紹介されています。今回の写真集では掲載されなかった作品もそちらのブログから見ることができますので、ぜひご覧下さい。→ 森と川を歩く 南八甲田の自然

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