多くの公募展からART
BOX大賞展を選んだのはなぜですか?
やはりなんと言っても、銀座で個展ができるからです。「公募ガイド」をみて、この公募展のことを知りました。受賞記念として個展を行う事についてはどう思われますか?
この公募展の応募のきっかけともなったように、具体的な発表の場となる個展には、とても大きな意味があると思っています。自分の作品が集まった空間にいると、自分の作品展開を振り返ることが出来るし、さらに今後の制作活動の構想が膨らんできます。Q3:
日本画を選んだきっかけを教えて下さい。
もともと絵を描いていきたかった、というのがあるのですが、油絵は実は臭いがダメで日本画にした、という消極的な理由があります。それと、やはり一番の理由は、日本画の描き心地の良さですね。絵の具がさらさらしていて水気が多いところが体にもあって、自分の表現したいことをより忠実に再現できていると思います。Q4.
作品テーマについて教えて下さい。
作品のテーマは主に、時間の経過とそれによる変化です。朽ちてゆくものと生命感のあるものが戯れた状態に強く惹かれ続けていて、そんな混沌とした状態を描いています。今は、作風の過渡期にいると自分で感じていて、金箔と鳥の組み合わせに新たな境地を見出しています。Q5.
東京藝大の博士過程では、普段どんな事をされていますか?
東京藝大日本画科模写研究室に属していて、敦煌莫高窟壁画模写を二年程かけて仕上げました。現在は、国宝源氏物語絵巻の模写に取り組んでいます。古典作品から得られることはとても多くて、技術の向上も含め、今の自分を造った大きな一部となっています。また、研究活動と併行して、二箇所で日本画を教えています。
Q7.今後の展望をお聞かせ下さい。
作品制作、展覧会活動等全て含め、これまで以上に活発にやっていきたいと思っています。いずれは海外でも活動したいと考えています。そのため、現代アートの動向は常に意識するようにしています。また、絵画だけでなく、映像の分野など多岐に渡る活動を展開したいですね。
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