多くの公募展からART
BOX大賞展を選んだのはなぜですか?
インターネットでART BOX大賞展のことを知り、美術館で展示するような大作ではなく、「家に飾れる作品」という自分の作風に合った作品を応募できるということで選びました。
受賞記念として個展を行う事についてはどう思われますか?
自分の世界観で一つの空間を作ってみたいと思っていたので、個展を開催できたことはとても良かったと思います。また、学生である私には経済的にも厳しいので、良い機会を頂くことができ勉強になりました。Q3:
日本画を描くきっかけとなったことはありますか?
祖父は趣味で書や水彩画を描いており、父は陶芸家なので美術はとても身近にありました。家族は私が美術の道を進むことを後押ししてくれています。高校生の時に美術部に所属して絵を描き始め、大学に入ってから日本画を始めました。油絵の具か岩絵の具か悩んだ時、色の美しさと質感で表現する岩絵の具に惹かれました。不便だけれど理にかなっていて、扱いにくいけれど楽しい、色の美しさだけでなく、線の美しさで勝負できる日本画が好きです。私は絵を描く時、部屋の壁に飾ることを前提にしています。日本画の作品ですが、大切な家族写真のように部屋に飾れる作品を創りたいと思っています。Q4.
作品について教え下さい。
portrait作品の制作では、まずスケッチをして一本の線を選び、画面におこして色を塗っていきます。スケッチの段階ではそのモデルを写すだけですが、色を塗っていくと段々そのモデルが私のイメージする女性になっていきます。自分の知人ではなく、内面を知らない女性をモデルに描くことで勝手にイメージを膨らませて創ることができます。白は使っていてとても落ち着く色です。他の色を使った作品を描いてもまた白を使いたくなる、気に入った服を何度も着てしまう感覚に似ています。また、日本画ならではの箔も好きです。Q5.
影響を受けたアーティストはいますか?
日本画では伊藤若沖の鮮やかな色使いや尾形光琳の装飾的な表現に惹かれます。伊藤若沖や尾形光琳だけでなく、古典作品からは筆使いなど学ぶことがたくさんあります。洋画ではクリムトとエゴン・シーレが好きです。エゴン・シーレの描く線は、悔しいくらいに上手くてセンスが良いと思います。そして、同じ絵の道を志す大学の同級生からも多くの影響を受けていると思います。
Q7.
これからどのような形で活躍していきたいですか?
本の装丁をしたいと思っています。個展の予定はありませんが、日本画にこだわらずイラストなどデザイン系の作品も発表していきたいです。作品のモチーフとして、今まで日本人の女性を中心に描いてきましたので、ぜひ日本人以外の女性にも挑戦したいです。特に北欧の女性を描いてみたいと思っています。
|