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2005年より審査方法が変わり、「存在」というテーマを定め、作品及び作品ファイルにて検討をいたしました。今回は、受賞記念展 Part4 として準グランプリに輝いた東京藝術大学大学院在学中のアーティスト芹田紀恵さんの日本画に対する思い入れや今後の展望についてお話を伺いました。

プロフィール
茨城県在住。2004年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。2006年東京藝術大学大学院デザイン科描画研究室在学中。銀座松坂屋・佐藤美術館等で展覧会多数開催。
2006.3/13よりART BOX GALLERYにて個展

多くの公募展からART BOX大賞展を選んだのはなぜですか?

インターネットでART BOX大賞展のことを知り、美術館で展示するような大作ではなく、「家に飾れる作品」という自分の作風に合った作品を応募できるということで選びました。 受賞記念として個展を行う事についてはどう思われますか?
自分の世界観で一つの空間を作ってみたいと思っていたので、個展を開催できたことはとても良かったと思います。また、学生である私には経済的にも厳しいので、良い機会を頂くことができ勉強になりました。Q3: 日本画を描くきっかけとなったことはありますか?
祖父は趣味で書や水彩画を描いており、父は陶芸家なので美術はとても身近にありました。家族は私が美術の道を進むことを後押ししてくれています。高校生の時に美術部に所属して絵を描き始め、大学に入ってから日本画を始めました。油絵の具か岩絵の具か悩んだ時、色の美しさと質感で表現する岩絵の具に惹かれました。不便だけれど理にかなっていて、扱いにくいけれど楽しい、色の美しさだけでなく、線の美しさで勝負できる日本画が好きです。私は絵を描く時、部屋の壁に飾ることを前提にしています。日本画の作品ですが、大切な家族写真のように部屋に飾れる作品を創りたいと思っています。Q4. 作品について教え下さい。
portrait作品の制作では、まずスケッチをして一本の線を選び、画面におこして色を塗っていきます。スケッチの段階ではそのモデルを写すだけですが、色を塗っていくと段々そのモデルが私のイメージする女性になっていきます。自分の知人ではなく、内面を知らない女性をモデルに描くことで勝手にイメージを膨らませて創ることができます。白は使っていてとても落ち着く色です。他の色を使った作品を描いてもまた白を使いたくなる、気に入った服を何度も着てしまう感覚に似ています。また、日本画ならではの箔も好きです。Q5. 影響を受けたアーティストはいますか?
日本画では伊藤若沖の鮮やかな色使いや尾形光琳の装飾的な表現に惹かれます。伊藤若沖や尾形光琳だけでなく、古典作品からは筆使いなど学ぶことがたくさんあります。洋画ではクリムトとエゴン・シーレが好きです。エゴン・シーレの描く線は、悔しいくらいに上手くてセンスが良いと思います。そして、同じ絵の道を志す大学の同級生からも多くの影響を受けていると思います。
Q7. これからどのような形で活躍していきたいですか?
本の装丁をしたいと思っています。個展の予定はありませんが、日本画にこだわらずイラストなどデザイン系の作品も発表していきたいです。作品のモチーフとして、今まで日本人の女性を中心に描いてきましたので、ぜひ日本人以外の女性にも挑戦したいです。特に北欧の女性を描いてみたいと思っています。

岩絵の具・墨・銀箔の画材を使って表現した日本画のportraitシリーズ(新作26点を含む44点)の作品を二週間にわたり展示・販売いたします。作品一覧
輪廻 \105,000
背景イメージや女性の髪、衣のうねりのラインが美しく、神秘的。タイトルの「輪廻」という言葉がピッタリとマッチした作品。

ミチル・カケル \89,250
月の満ち欠けと夜は、とても神秘的で女性らしさを感じます。岩絵の具・墨・銀箔、そして印象的な藍色で表現された作品です

portrait8 \46,200
うつむきぎみの女性は、しっとりとした美しさがあります。繊細なレースの襟元とオレンジ色のイヤリング。この女性にはどんなものがたりがあるのでしょうか。

ART BOX大賞展について
ART BOX大賞展は、新人アーティストの登竜門として意欲的なアーティストのサポートを目的とする公募展です。
次回 は'07.6.30応募締切 第16 回 結果

現在、東京藝術大学大学院に在学中の芹田さんは、大学院での作品制作だけでなく、スケッチブックを持ち歩き心に留まるものを描いているそうです。そのスケッチブックの中から、今後どのような作品が創造されるのかとても楽しみです。朗らかで柔らかい人柄の持ち主であると同時に、聡明な芯の強さがある芹田さんが描く女性達をみつめていると、ふとしたしぐさや心情に想像が膨らみ、ひとりひとりのものがたりが広がるように感じられます。芹田さんの作品を通して、新しい絵画の楽しみ方に出会うことができました。

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