氏家実隆
Q1
染色工芸とは言え、美術作品の制作ですので、自身の心、詩の表現を心がけ作画。工藝作品は素材が大切だと思います。
Q2蝋纈染は技工的な色と出来るだけ楽しい反面非常に難しい。
岡本直枝
Q1
(1)日々の心がけ
日常の身の回りから、海を渡る規模のものまで、様々な旅での発見を心にかけています。
(2)制作中の心がけ
作業のひとつひとつが作品のパワーになって行くのではないかと思っています。
Q2
素材、加工法等多種多様であるため、表現の幅が広い事。全般にソフトで、特に色彩、テクスチャーの表情は豊かであり身体の感覚に親しみやすい表現媒体である事などが魅力的に感じます。
構井那央未
Q1
コンセプトにもあるように心の中の緊張を解消するものであってほしいので制作の時は、自分の心が落ち着いている時、又は、自分自身が生まれてくる色に癒される時間を大切に制作しています。
Q2
手の中、自分の気持ちで自由に操れるものであり、操れないもの。
そこが楽しく、素材との対話での『発見』がうれしい魅力です。
小泉伸子
Q1
頭の中で描いて造形をその通りに表現すること。
Q2
繊維を使い二次元にも三次元にも造形することが出来、心象風景を表現しやすく、美しいところ。
須川菜保子
Q1
自分の心の中にある、おもしろく、新しい発見がある美しいものを汲みとるようにしています。
Q2
糸のもつやさしさや力強さは感情を想起させたり、慰撫したり、解放したりするものかもしれない。
竹田耕三
Q1
一に色、二に材質、三に構図です。
Q2
多様性が良い。
巽美由紀
Q1
綴織は糸の立体感や陰影、色糸の混ぜ具合で絵具では出せない独特の表現ができます。
織物であるということを最大限に生かしたいと思っています。
Q2
布は人にとって、常に肌に触れている最も身近な素材です。
視覚だけでなく、その触感やぬくもりも感じることができるということが染・織・ファイバーアートの魅力だと考えています。
田中孝明
Q1
見たり体感したいモノ、環境を素直に作ること。また、それらを通じて人とコミュニケートすること。
Q2
人間の感覚が伝わり易い表現だと思います。
谷川 幸
Q1
作品テーマを大事にし、作品を見た人に何らかのインパクトを残せるように制作すること。
Q2
ジャンルが染でファッションの世界も好きな私としては、染色作品は、“展示をして観る”だけでなく“自分の体に作品を纏える”ことが出来るところが魅力です。
また、制作の段階では季節や湿度、また染色する機械によって、計算していたつもりが計算外なことが起こり、それがまた発見だったり面白かったりします。
戸坂恵美子
Q1
私がイメージしている"光と風の中で”輝いている作品……
表現方法は様々ですが、私の折々の感情や主張を試みて、鑑賞して下さる方々に共感を抱いていただける様な作品を制作したいと考えております。
Q2
染色の世界は幅広く、奥深くテーマによって技術や素材を選択することが可能であり思いがけない発見や偶然に出会う等、神秘的な体験があることなどに限りない魅力を感じています。
原 玲子
Q1
光、風、波、音… 自然から触発された感覚、見えない気配に潜むメッセージを昇華させていきたい。
Q2
人間の皮膚に一番近い繊維は、これからも自分の心を投影させるものであり続けるでしょう。
矢島路絵
Q1
建築空間へのオーダーワークを手がけているので、劣化しづらくメンテナンスしやすい、長期間の設置に耐えうる素材を選びと構造を常に心がけています。また、太古から祭祀に使われてきた麻の繊維をどこかに加えて、作品が神籬(ひもろぎ)―神宿る空間を作る出すイメージを心がけています。
Q2
例えば御米を御酒に変えてしまう"糀"や草木の汁から鮮やかな色を発色させる"媒染剤"が人間に与えられた恩寵であるように、撚る、捲く、染める、織る―自らの内面から湧き出るエッセンスが手のひらを通して加わることで繊維と別の物質が調和し、新たな魂が作品に息吹く瞬間を体験できることが魅力です。
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編集後記
空間と人を繋ぐファイバーアート。
一つの作品に測り知れない想いが込められていることを感じました。素材と対話しながら、紡ぎ出された世界からは、一筋の光が差しているかのようです。