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樋渡涓二 アーティストの声

   【現在】
  社)日本画府(日府展)理事長、審査委員長
  油絵教室「ぐるうぷ・いまあじゅ」主宰、
  NHK-OBの放画会会員
  二高尚志美術会会員ほか

1922年に仙台生まれる。1941-50 二高(旧制)において野村房雄画伯、東北大を経てNHK入局、 ここで菅野 廉、中島 哲郎両先生の指導を受ける。仙台で河北美術展、東北美術展などに出品する。
1951東京に移住、NHK技研、さらに基礎研に勤める。NHK退職後、筑波大学、明星大学各教授。
工学博士、現在洋画家。
主な収蔵先:東北大学、NHK技研、KDDI研究所など
出版:「ヨーロッパを描く作品集」「日府展出品作品集」自己出版


70年間描き続けてきた絵画への思い

 私は今年旧暦で米寿になる。 初めて油絵を描いたのは旧制高校1年、太平洋戦争が始まる年(1941)で19才だった。終戦前後は画材も 乏しかったが今年で何と70年近くも油絵を仕事の合間に続けていることになる。 この間風景、静物、人物何でも描いた。一時期は西洋人形だったり花だったり、また南ヨーロッパの風景 だったりしたが、最近は人間の集団に興味を持っている。 今回は35回目の個展であるが、色彩を重視した明るい画風は一貫している。また構図・構成にも自分なりの 試みを行っている。

制作について

 人間の視覚を通して見られる「もの」の色は、実際の「もの」の固有色とは異なる。それは「もの」の色と光の色を人間の視覚は同時に認知するからである。 また、「もの」の質感を表現するために輪郭線を用いている。たとえば、ぱりっとした質感を出す時には輪郭線を引き、やわらかな雰囲気の時は用いない。

制作の題材について

 題材に捕われることなく、関心をもったどんな「もの」でも描いている。特に、群像は若い時から興味を持ち、多くのデッサン、写真などの取材を行い描いている。また「ざくろ」のように自然のままの姿、廃船、ベルギーなどの古くからある街の風景など、時間の流れ、堆積を感じさせる題材に惹かれる。

70年間描き続るには

 戦時中から描き始め、戦後は画材どころか食べるものもなくひどい状態であったが、志を高く持ち、常に題材に なる「もの」を見る目を心掛け、そして仲間を持つ事で続けて行くことができた。

  作品一覧

「デルフトの秋」
¥126,000


秋を感じられる趣きある作品です。

「街角(ブラッセル)」
¥367,500


街角の雑踏の音が聞こえてきそうな臨場感あふれる作品です。

「まんじゅしゃげ」
¥73,500


力強さが伝わる明るい色彩の作品です。

戦時中から描き始め、終戦直後は画材にも乏しい時代でありながら、波瀾に満ちた時代と対比するか のような明るい色彩、画風を70年近く描き続けてこられました。春のうららかな風に運ばれてきたよ うな明るい画風の風景、静物、群像の作品は作家の人柄がにじみ出るような作品となっています。

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