制作のテーマとなる「自然と人工」
これまで、人間がしてきたこと、また、残してきた事物を、考えると、自然の営みの中でそれらが、いかにちっぽけであり、時の流れの中に、埋没しやすいものです。滅亡と再生の繰り返しその中で、今はなにを大切にしなければいけないかをまた、何に希望を託さねばならないか、などと、考えています。作風が変化した出来事
「以前の私は、かわいい絵、フェミニンな絵というものに嫌悪感を抱いていました。しかし、ある時知人に「猫を描いてほしい」と頼まれ、
描いたことがきっかけで、可愛さ、愛らしさといった、癒しを与える絵の素晴らしさを実感しました。それから、私の作品には猫が度々登場したりと、やさしく柔らかな雰囲気の作品が多くなっていきました。計算ではなく自由
よく周りの方に、計算しつくして絵を描いてると思われることが多いのですが、実際はとても自由に描いています。
例えば展示作品の「蝶のいる景」は、まず「空の美しい青に黄色を合わせたい」というところから始まりました。そこから大きな黄色の牡丹の花が浮かんで・・・といった具合で作品が出来あがっていきます。
そして、私の作品には色々なモチーフが登場していますが、私は「迷うなら描く」ことにしています。長い時間かけ、一つのモチーフを描くべきか否か悩むことは、時間の無駄と考えてしまいます。ですから、私の作品にはたくさんの物が登場するのでしょう。今回の展示の見どころとこれからの展望
最初の質問でも少し述べましたが、現在の私たちが、望んでいるものは憧れや、癒しではないでしょうか。そんなことをかんじていただければ、幸いです。
そして、先のことは、わかりません。ただこのまま描き続けて、テーマも画風も変化するのだと思います。これまでが、そうであったように。これからも。
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