今回の二人展について
二人がそれぞれに影響を受けてきた、日本とバングラデシュという2つの世界と、文化の違いを超えた共通した人間性、また二人の個性のコントラストがよく見える展覧会となっていると感じました。
制作について
日本に来日するずっと以前から、日本人の感覚が身についているように感じています。自然と日本の伝統、慣習などが身についていたように思います。そうした日本の昔からある伝統的な色、墨のような色合いに惹かれ描いています。
テーマを決めて描いていても、昔のこと、将来のことなどを考えているうちに、描いている作品が変わってきたりしていきます。作品は一部分と全体を描いたり、また近くからみえるもの、全体からみるものなど、心の中を鏡に映し出すように描いています。思い立ったら、キャンバスに向かい下書きをせず、直接描き、その時のイメージを描き込めています。
人との巡り合わせ
19年間、日本で描き生活してきましたが、多くの人や出来事に恵まれ、たくさんの影響を受けながら、制作を続けてきました。今後も人との巡り合わせを大切にしながら、自分自身の世界を表現し、それを見せ続けていきたいと思っています。
今後の展望
これから、日本とバングラデシュの交流を美術によってつなげていきたいと思っています。お互いの文化を知ってもらいたいと考えており、日本人がバングラデシュで学べるように、また自分自身が日本で学んできたことを、バングラデシュで伝えていきたいと思っています。
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