2007年第17回ART BOX大賞展において受賞したアーティスト3名(グランプリなし・準グランプリ3名)の展覧会を開催しております。準グランプリに輝いた川部律子さんに作品や今後の展望についてお聞きしました。
プロフィール 1956年 東京生まれ 1978年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業 1978年 絵画教室を始める 2006年 第6回 西脇市サムホール大賞展 入選 第32回 現代童画展 新人賞受賞 2007年 第11回 越後湯沢全国童画展 入選 第17回 ART BOX大賞展 準グランプリ受賞 2008.1/6よりART BOX GALLERYにて個展
ARTBOX大賞展 準グランプリ受賞にあたって 準グランプリを受賞することができ、大変うれしく思っております。ありがとうございました。ようやく自分なりのテーマが見え始め、それを少しずつ形にできるようになってきたところです。今回の受賞によって、この方向で進んでいくことへの自信を得ることができました。また、個展という形で、多くの方々に作品を見ていただく機会を得られたこと、大変感謝しております。 ART BOX大賞展に応募した理由をお聞かせください。一番の応募理由は、受賞者に個展の機会を与えていただけるということです。個人で個展を開くことはなかなか大変なことですが、ARTBOXは作家のサポート体制もしっかりしていると感じたからです。もう一つは、応募作品の大きさが30号以内ということで、私にはちょうど合っていたということもあります。 作品制作のテーマや制作意図をお聞かせください。 敢えて言えば、テーマは自分自身の発見ではないかと思っています。自分自身を作品で表現しようとしているわけではなく、自分自身について絵を描きながら考えている、見つめ続けているということでしょうか。何かイメージのきっかけとなる物を見つけた時、(例えば葉の生い茂る木であったり、道端に落ちている羽であったり、)そうした物からするすると沸き出してくるイメージを受け止めながら作品を制作していくうちに、自分自身を投影しているのだと思います。 これからの展望をお聞かせください。 作品は個人的なイメージから発したものですが、それが普遍性を備えたものになってくれたら良いと思っています。また、技術的な面 でも、新しい画材と出会ったことでいろいろと表現の幅は広がってきているのですが、まだまだ研究の余地ありというところなので、よりよい表現を求めて精進していきたいと思っています。
ART BOX大賞展について ART BOX大賞展は、新人アーティストの登竜門として意欲的なアーティストのサポートを目的とする公募展です。今回は、第17回の同展にて準グランプリに輝いた川部律子さんの受賞を記念した企画展です。 次回 は'08.6.30応募締切 ※月刊ギャラリーに紹介されました。
夢の記憶 \315,000- 少女のいる世界と眠りの中の世界とドアのむこうにある世界を意識して描きました。イスが木になっているものは何度か登場しているモチーフですが、イスも生きて呼吸しているというイメージもあります。作品一覧
スタッフより 無防備に寝ている少女は一体どんな夢を見ているのでしょうか。 イスから木が生えていたり、雲がドアを開けて別の世界に行こうと していたり・・・、川部さんならではの不思議な空間が広がっている作品です。
帰らぬ 時 \141,750- 靴がいっぱい並んでいる写真を見た時に思いついた作品です。靴をはくことによって存在の意味が出てくるにもかかわらず、はかれていない靴に自分の存在感を主張 する姿を感じて描きました。
忘れられた夜 \168,000- 私はよく自分のいる側の世界と向こう側の世界を描きます。月が泣いて、籠に閉じ込められていることも忘れられて、ドアの隙間から差し込まれた光の向こうでは未知の世界が広がっているのです。
川部さんの独特の世界観は全てご自身のイメージによるもの。 そのため、言葉で説明するのに苦心してらっしゃる姿が印象的 でした。 今後の益々のご活躍を期待しております。
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