作品集『Flowers』出版にあたって
この度、今まで描きためてきた作品を、1冊の本として形にすることができたことを心から嬉しく思います。
文化女子大学の専任講師時代から大変お世話になった偉大な師である故・矢島 功先生にご指導いただきました時期の作品をまとめたいと思い、出版に踏み切りました。
今回、作品集を作ることによって、今までの自分の作品と自分自身を改めて見つめなおすことが出来たと思っています。絵を描くことが大好きだった幼少時代
幼いころから、絵を描くことが大好きで自然に手を動かしていました。また、人形作りや人形の洋服作りなども
好きでたくさん作っていました。
中学、高校と進学していくうちに、美術大学への進学を考えた時期もありましたが、文化女子大のことを知ったときに「私が勉強したいのはファッションだ」とピンときました。以来、ずっとファッションの世界にいます。ファッションイラストレーションの世界へ
文化女子大に入学した当初は「ファッションデザイナー」を目指していました。入学後「服の設計図」であるデザイン画よりも、さらにイメージ的な要素を重視した「ファッションイラストレーション」という世界を知り、一生懸命に絵を描き続けていました。そして卒業時に副手のお話をいただき、文化女子大学で勤めさせていただく運びとなりました。技術の進化と共にコンピューターの技術が進んだ今日では、ファッションの世界でも多くの人々がCGなどの技術を駆使した作品作りを手掛けています。
私自身も最近ではフォトショップなどの画像作成ソフトを使ったCG作品を作っています。ファッションイラストレーションにとって、色や形を自在に変化することが容易なコンピューターは非常に便利な道具です。
今後もCGを使って作品を作っていくことになると思います。これからも変わらず、自分の表現を追究してゆきたいと思っております。
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