STILL LIFE
今回のテーマである「STILL LIFE」は写真粒子の美しさへの再認識と「写真とは何か」という生涯の命題の、重要な問題意識に向けてのトライアルとなっている。「STILL LIFE」は私の原点である。
制作について
1950年代後半より、写真、映画、デザイン、と楽しみながらアート一途の人生を続けている。グラフィックデザインから入り、報道、広告へとその表現方法は変わってきているが、「STILL LIFE」シリーズは、光と粒子の探究である。最近は、海外での審査、講議等が加わり、大学での映像メディア全般への参画しているため、ポリシーを先ずは自分の体質としながら,ファインアートとしての写真は、今伝えたいものを理解してもらえるように、自分の伝えたいものと客観的な関係性の間を往復しながら、どのようにフレーミングするか、抽象表現(言語)とを強く意識している。
写真、映像で表現すること
「STILL LIFE」とは、静止しているのに、脈々と生きる命であり、映画やテレビなどの動く映像と、その一瞬の時間軸を切りとった写真との両方の関係性を意識し自己表現している。
今後の活動展開
小展覧会ではあるが、今回のプリント展は、来年予定している一寸ビックな内外展のための、自己実験であると、自分の中で重視している。一見「つまらないもの、身近にあるもの」をファインアートにすることが自分自身のアイデンティティを表現することなのである。自分と対話をすること、自分を見つめることを表現し続けていきたい。
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