.グランプリ受賞記念開催にあたって
私は、昨今の凶悪犯罪に見られるような、人間の内面に潜む狂気や欲望に興味を持ち、それを絵画化することに主眼を置いて、制作を進めてまいりました。本個展では、サングラスをかけ叫ぶ老人、魚を喰わされる女といった複数の題材を描き、制作テーマに対する多様なアプローチを試みました。
初めての個展であり、まだまだ未熟な点は残りますが、どうぞご高覧くださいますようお願い申し上げます。 そして、このような素晴らしい発表の場を提供して下さったART BOXギャラリーの皆様、家族、友人、先生をはじめとするご指導、ご支援頂いた皆様方に、改めて心から感謝の意を申し上げたいと思います。
.ART BOX大賞展に応募された理由はなんですか
ART BOX大賞展は他の公募展と異なり、単に作品を顕彰するだけでなく、個展の機会をいただけるなど、受賞後の支援を行っているというのが大きな魅力だったからです。
グランプリ受賞の知らせを聞いてまず1次審査で落とされると思っていましたので、受賞の知らせを聞いたときは大変驚きました。それと同時に、今まで自分が活動してきた成果を評価していただいたことに、大きな喜びを感じました。
制作のテーマ
私はかねてより人間と自分自身に興味があり、それをテーマとして制作を進めてまいりました。作品を通して、自身を取り巻く日常恐怖や、社会の不条理や軋轢に苦しむ人間の姿をよりリアルに具現化していきたいと思っています。
今後の展望
将来的には、限られた枠組だけに収まらない、より大きなアートのフィールドで勝負できる作家になることを目指して、今後も日々作品制作に勤しみたいです。
|