受賞して
銀座で個展をしてみたいという念願がかない、応募者が多くいた中での準グランプリは素直にうれしく思っています。
展覧会会期中には、今回4回目の出品となる二科展特選の受賞もあり、大変うれしく思っています。退職してから、時間のゆとり、気分のゆとりができ、じっっくりと作品と見つめう時間を持てることができるようになりました。これからもその時期の一瞬の美しさを大切にして、自然、薔薇、人物を描き続けていきたいと思っています。
制作のテーマ
薔薇、人物、風景を私なりの方法で描き続けていくことが、制作テーマであり、生涯のテーマでもあります。まず、薔薇を描く時何時も思うことであるが、花弁を一枚一枚ていねいに描いても花にならない。大づかみに描きながら、花の柔らかさ、繊細さ、そして光と陰が描けないと生き生きとした花にならない。描くことが楽しくもあり、苦しくもある。
人物を描く面白さ
学制時代から数多くの人物画を描いて来ました。しかし自分の制作の都合だけでモデルさんに通ってもらうことは不可能です。従ってスケッチや写真をできるだけ活用しながら制作しています。モデルさんに気遣いをしない分制作に集中できます。貧乏画家の負け惜しみでしょうか。
これからも
退職をして一番にうれしいことは、自然の中で四季の風景が描けるということです。休日でなくても、好きなときに日光や那須高原、塩原などへ日帰りで写生に行けます。5月には長野県の安曇野へ日帰り写生に行ってきました。風景を描きながら、美しい自然に感動する心も一段と深まってくるようです。幸せなことだと思っています。
|