この度、ART BOXインターナショナルより「アーティストが表現する裸婦」が発刊され幸いにも小生の作品を掲載頂く事になりました。これにより 今月15日よりGALLERYに於いて出版記念展が開催され引き続き 今回ここに小品作品の個展を開催して戴く運びとなりました。この機会を得られました事に御礼を申し上げます。
今回の展示のみどころと制作のテーマを教えて下さい。
今回のサムホール小品展は古来東洋に伝わる十二支を現代的な観点からそれらのモチーフを西洋的に進化させた作品。例えば、子 丑 寅 ・・・の(子)の作品は、パソコンのマウスを地図(チーズ)のプリントのあるパッドの上に置き描く。 またそのパッドにはモーゼの十戒の地域辺りを絵描き、クリック十回もうシナイ山と注釈の駄洒落を入れる。
これからについて。年齢を重ねると、若い時の様に、事物に対してのインスピレーションや感動が希薄になる。
これは、創作の根源であるモチーフの欠落に繋がり作品の数の減少を招く、よってこの状態を克服する為、一つの事柄で個展開催に相応しい適量数のバリーエーションを含む連動するモチーフを内在する事柄に注目し、その範囲で連鎖的に作品を生み出せる方法を発見?した。
例えば昨年の個展ではアルファベットA〜Zの26文字を機軸とする、各文字の特徴を絵画に具現化した。
今回は十二支を3パターン合計36点描き、東京では2パターン展示する。
この中に偶然「裸婦」テーマに重なる 巳(蛇)2点、未(羊)1点含む。
結論として、往々に画家は自己の好む事柄にしか感心を向けないのが通常だがその範囲の先は 作品数の減少を予知している。今後は偶然の出会いにも新たな活路はあると信じ、己の作画範囲を自ら規制しない事によって次々に新しい作品を生み出して行くのが良作かと!
上記は読めばあたり前の事であるが、今はそのあたり前の事が出来ないのである。
画家は自ら造った落とし穴で、もがき苦しむのが仕事である可愛そうな生き物である。