NEW ILLUSTRATORS FILE vol.5掲載作品
今回ご登場いただくアーティストはNEW Illustrators FILEの表紙にもご登場下さった、日野俊臣さん。クールなのに、なぜかあたたかみを感じる作品からは、日野さんの人柄がにじみでているようです。そのように相反するものを有する作品がどのように生まれるのか、その秘密をお聞きしました。
略歴:2000年、個展(Gallery Q.Q S/銀座)。2001年、個展(O Gallery TOP・S/銀座)。2003年、武蔵野美術大学大学院修了、アートサイト岩室出品(新潟)。映像制作会社勤務後、2006年よりイラストレーターとして活動。■主な画材:水彩、CG■制作期間:5日■データ入稿:可能■得意なタッチ:クールだけどやさしいタッチ■今後挑戦したい仕事:本の表紙、広告、恐竜や昆虫、植物等の図鑑のイラスト■クライアントにひと言:空気感をもったイラストを心がけています。よろしくお願いします。
Q1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか? おかげさまで小学館より挿絵の仕事の依頼がきました。Q2.その他に特別な営業活動はしていますか? 特にしていません。もっとしないといけないなとは思います。
Q3.静物、人物、キャラクターとタッチの異なる画風を駆使されていますが、それぞれ描く際に気を付けていることは? どんなイラストでも、主張しすぎず、じんわりと光るイラストになるように心がけています。
Q4.出版物やWEB、CGと様々な媒体のお仕事をされていますが、作品を制作する上で何か違いはありますか? 媒体での違いというより、仕事によって違いがあると思います。なにを求められているのかをよく考えるようにしています。制作する上では、デジタルとアナログの境界はあまりないですね。 Q5.これまで一番大変だったお仕事は何ですか? 雑誌の付録のデザインをさせていただいた時の仕事です。とても苦労しました。編集長から、修正で真っ赤になったデザイン原稿のカンプがきた時の気持ちは忘れられません。できあがって書店に並んだ時はすごく嬉しかったです。感謝しています。
Q6.趣味が高じて、それが仕事に活かされている、というようなことはありますか? それを夢みていますがまだないです。オートバイ、旅関係のお仕事お待ちしています。日本一周の経験もしています。よろしくお願いします。
Q7.影響を受けたアーティストや物事はありますか? モンドリアン、モランディなどが好きです。誠実な画家の視線を感じます。そういう絵を描いていきたいです。 Q8.これだけは他人に負けない!というものがあったら(お仕事以外で)。 旅行中での素敵な人と出会う能力では、負けません。
Q9.クライアントへの自分のPRポイントを教えてください。 お洒落なだけ、きれいなだけじゃない、空気感をもったイラストを心がけています。誠実さの伝わる絵を描いていきたいです。ピンときたらよろしくお願いします。
Q10.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストを教えて下さい。 本の表紙、広告、恐竜や昆虫、植物等の図鑑のイラスト。また文章にも挑戦したいです。見る人、作る人の心になにか残るような仕事をしていけたらと思っています。よろしくお願いします。
「空気感」を感じさせる作品を生み出すこと。日野さんの、問いに対する答えの奥に見えるのはそのような言葉です。旅先で出会った人々とのふれあいや、ありふれた日常の中に時折垣間見える「はっとする」物事。アーティストの目はそうした微細な物事を逃さずにキャッチして、作品へと昇華させていくのだろうなと思います。作品「ケーキ」からは、ケーキを囲んで誕生日の歌を歌ってもらい、集まった皆で談笑している光景が目に浮かびます。この「空気感」を感じる作品を様々なところで目にしたいなと思ったのは、私だけではないでしょう。 イラスト制作依頼
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