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プー新井さん作品「日本綜合テレビ株式会社」中吊広告

今回ご登場いただくアーティストはイラストレーターのプー新井さん。この夏、ART BOXのエージェントを通じて手がけた、電車の車内刷り広告(日本綜合テレビ株式会社の会社説明会の広告)で作品を見かけた方も多くいらっしゃるかと思います。個性あふれる人物イラストが印象的な新井さん。「明るい」「開放的」「元気」というキーワードが、まさにぴったりな作品を生み出し続けています。ご自身が「『南国風ポップ&パワー』タッチ」とおっしゃっている作品の、制作の秘訣をうかがいました。


略歴:多摩芸術学園(現・多摩美術大学2部)デザイン科卒。ディスプレイデザイナーを経て、フリーのイラストレーターとなる。『南国風ポップ&パワー』タッチと、『和ポップ』タッチで、デジタルとアナログのそれぞれの良さを生かしたデジログ的な手法で制作している。イラスト・イラストエッセイ・マンガ・壁画などジャンルにとらわれず活動している。

■主な画材:マーカー、筆ペン、カラーペーパー、Mac(Illustrator,Photoshop)■制作期間:内容・サイズによって変わります。ノッてしまえば1日で出来ることも・・・。■データ入稿:可能■得意なタッチ:明るく元気でパワフル■今後挑戦したい仕事:イラストエッセイ、「和」と融合したグッズ、絵本やキャラクターなど■クライアントにひと言:みんなが元気になれるような、そしてパワーと笑いを与えられるようなイラストを描いていきたいと思います。

Q1.先般のお仕事、電車の車内吊り広告の反響はいかがでしたか?
クライアントさんや友人達が、「今日、電車の中で見つけた面白いもの」と、写メを送ってくれたり、連絡やメールをくれたりしました。嬉しかったのは、私のクライアントさんが、そのまたクライアントさんと一緒に電車に乗った時に、私のイラストを見つけて、そのクライアントさんに私を売り込んでくれたそうです。
  

Q2.その他に仕事を得るための、特別な営業活動はしていますか?
特別な営業活動というよりも、気を付けていることは、売り込みをする際に、自分の作風と売り込み先のニーズが合うところに売り込むようにしています。それと、“紹介の紹介のそのまた紹介”という感じも結構多いので、人と人との繋がりを大切にしています。

 

Q3.作品を制作するうえで気をつけていることは?
その作品のストーリーをちゃんと設定すること。仕事の場合は、必ず、第三者やターゲットの位置から見てみるようすること。意外に思えるかも知れませんが、実は、子供向けの仕事が多く、子供向けの場合は特に、大人目線ではなく子供目線で考えることを忘れないようにします。でも、まずは、自分が楽しんで面白がることを心がけています。

Q4.「南国(東南アジア・カリブ・アフリカなど)」がお好きなプー新井さん。その魅力と、実際に訪れた際に感じ、作品に影響を受けたものごとはありますか?

自然・人・動物・建物・ちょっとした小物まで、とにかく全てに圧倒的なパワーがあります。なかでも最強パワーが「お母ちゃん」。強くて優しくて豪快でカッコイイです。色の使い方も参考になります。原色を使っているのにケバケバしくなく、鮮やかなのに柔らかい。そんなパワーや色の使い方を、自分の作品の中で表現しています。


しかし、ここ数年はほとんど外国には行ってません。というのも、元々、日本の伝統工芸や文化が好きで、そこから影響を受けている部分もあるので、「原点回帰」をテーマに、色んなところに行って、見て・感じて・学んでいます。それに、日本も、強くて優しくて粋な「お母ちゃん」「おっちゃん」がたくさんいるので、パワーを頂きまくっています。


“南国”と“和”、一見、正反対のイメージですが、実はかなり近いものがあります。

 

 

Q5.影響を受けたアーティストは(イラストに限らず音楽や映画でも)?

キース・ヘリング、棟方志功、湯村輝彦・タラ夫妻など。そして、何より、全ての職人さん(職人の世界で育ったので・・・)と、私のディスプレイデザイナー時代の師匠です。

Q6.作品を拝見すると、ご本人も天真爛漫、悩みゼロ(失礼)のように感じるのですが、悩みやストレスはたまる方ですか?また、ストレスの解消法や気分転換に何かやってらっしゃいますか?

普段は、良くも悪くも、細かいことは気にしないタイプなのですが、一度気にし出すと、とことん気になってしまうので、意外とストレス溜めてたりします。ストレス解消方法は『適度な“脱走”』です(笑)。遠い所では海外、近い所ではご近所探検。1時間程度のこともあれば、数日・数ヶ月間ということも。

つまりは、散歩と旅行と温泉です。

 

Q7.ここまできて遅きに失した質問ですが、ユニークなお名まえの由来は?

よく、「クマのプーさんが好きなの?」と言われますが、そういうわけではありません。ものすごく色々な理由があるのですが、基本的な由来は、子供の頃から現在まで、何故か『ぷーちゃん』と呼ばれる事が多かったので、ある意味、第2の名前みたいな感じで愛着を持っていたので、じゃあそうしようかなと。さらに、世界一有名な“プーさん”である『クマのプーさん』の英語表記を調べてみたら“pooh=頭が悪い、おバカさん”と言う意味だったので「これは私にピッタリだ!」と思って、この名前にしました。

 


Q8.これだけは他人に負けない!というものがあったら。
・どんな状況でも、その状況を面白がること。
・追い込まれた時の集中力。
・無駄に良い記憶力(しかし、勉強や仕事にはあまり役に立ってない)。

Q9.クライアントへの自分のPRポイントを教えて下さい。
以前は若い女性をターゲットにしていましたが、大人よりも子供にウケが良いことに気づき、子供ターゲットに方向転換をしました。はっきりした色と線、登場するキャラクターがちょっとコミック的なところが、子供には面白いのかもしれません。さらに、全ての作品にストーリーがあるので、「一枚のイラスト」としてだけでなく、そこから進化して、キャラクターなど色々な展開が可能です。


また、子供ターゲット(の仕事)が多いため、難しい内容も、楽しく分かりやすく展開することを得意としています。「子供に分かる=大人にも分かる」と、広い年齢層をターゲットにしたちょっと難しい内容(法律や制度など)のお仕事も、ご好評を頂いています。


子供に限らず、大人にも、元気とパワーと笑いを与えられるように制作していきたいと思います。

Q10. これから挑戦してみたい仕事を教えて下さい。
子供向けの、何か楽しいものを作っていきたいと思っています。日本の昔からの玩具(かるた、紙芝居など)や、「和」と融合したグッズや、キャラクター、絵本などを作ってみたいと思います。

 

              

 

明快でご自身のお考えがハッキリと分かる回答のことばの端々から、「明るさ」や「パワフル」さが伝わってきて、受け手の側にエネルギーが降り注いでくるかのようでした。新井さんの中では「南国」と「日本(和)」は近いものがあるようです。それは「お母ちゃん」や職人さんの醸し出す「パワー」や「粋」なところに共通するものがあるのではと思いました。お散歩や旅行で充電・リフレッシュした新井さんの今後の展開は要注目です!イラスト制作依頼