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 出   版     >> MOOK シリーズ >> ART BOX vol.5 ふるさとを描く

ARTBOX vol.5 ふるさとを描く

美しき国、わがふるさと
それぞれの心にひろがる忘れえぬ原風景 心のふるさとを想い描く100人の画家とその作品
100人の画家たちが描いたふるさとを、多彩なそれぞれのイメージと個性溢れる作品をご覧ください。

mook artbox_h5

体裁:A4変型/オールカラー

ISBN978-4-87298-841-3

定価(本体:3,000円+税)



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※画像の利用・転載は固くお断りします。

 掲載内容の紹介

100人の画家たちが描いたふるさとを、多彩なそれぞれのイメージと個性溢れる作品をご覧ください。

  • 青木和生
  • 青木重夫
  • 青木正子
  • 朝比奈隆
  • 池川人正
  • 石井基善
  • 石島章彦
  • 居関光雄
  • 磯崎俊光
  • 井上伝蔵
  • 井上初江
  • 入江観
  • 岩沢時子
  • 植月躋
  • 江口均
  • 大岩新子
  • 大江克尚
  • 大里宗之
  • 大須賀克己
  • 大塚莊治
  • 大藪雅孝
  • 尾形将
  • 奥谷博
  • 垣内カツアキ
  • 柏雅子
  • 加藤元
  • 加藤英正
  • 壁谷和彦
  • 上條雄也
  • 鴨志田榮巳子
  • 川井幸久
  • 河村純正
  • 菊池敏之
  • 岸本照和
  • 北小路紅女
  • 北村英子
  • 木下四郎
  • 口澤弘
  • 倉数和文
  • 倉谷まゆみ
  • 栗原浩
  • 黒原和男
  • 神村百合子
  • 小坂蓉子
  • 小練武志
  • 小森照雄
  • 斉藤光彦
  • 坂和峰
  • 阪本基義
  • 佐々木信平
  • 佐藤つえ子
  • 佐藤雅
  • 塩屋信敏
  • 澁澤卿
  • 鈴木喜家
  • 祖父江弘幸
  • 返町勝治
  • 高垣抱月
  • 高橋裕子
  • 館野邦栄
  • 谷口和正
  • 月形明比古
  • 土屋禮一
  • 鶴丸和久
  • 永井郁
  • 中井一誠
  • 中島武
  • 中野瑞枝
  • 長濱伶子
  • 中村脩一
  • 那須野栄
  • 西田眞人
  • 箸方たみ
  • 畠山高廣
  • 浜口美和
  • 浜田泰介
  • 樋口洋
  • 平松礼二
  • 福井大海
  • 藤井康彰
  • 藤岡真二郎
  • 降矢組人
  • 細田径秋
  • 本間正英
  • 増田汀花
  • 松尾多英
  • 松尾美枝
  • 松尾由紀子
  • 真鍋博文
  • 三浦安針
  • 御法川滋
  • 村井とし子
  • 村木久晃
  • 矢ケ部昭彦
  • 山口広峰
  • 山田展也
  • 山本俊雄
  • 横山朱実
  • 米山渉
  • 和田洸珀
  • (五十音順・敬称略)



入江観 Irie Kan
私は日光に生まれ、山に囲まれた細長い町で育って、私の中に、遥かな地平線、水平線への 潜在的な憧れがあったのかも知れない。
しかし、今も時折、帰郷して故郷の緑の中にいると不思議な安らぎを覚えるのは何故だろうか。
私は、必ずしも日光の風景ばかり描くわけではないが、「緑」の風景の中に、より普遍的な人間の故郷を 見ているのかも知れない。

furusato 1

大藪雅孝 Oyabu Masataka
わたしのふるさと讃岐(香川)には、放物線の形をした小さな山々が点々としている。 それぞれに裾野を展げ独立した光景は、まるでおとぎ話のようで思わずふき出したくなる。 穏やかな瀬戸の海面に浮かぶ愛くるしい島々と延長線で結ばれ、われわれの心をやさしく 包み込んでくれる。さぬきに一歩踏み入ると誰もが何とも言えないゆったりとした落書き を覚える由縁ではなかろうか。

furusato 2

奥谷博 Okutani Hiroshi
人は、生まれ育った土地、風土即ちその土地固有の気候、自然条件など多くの影響を受けると言われている。 私の生まれ育った四国南端足摺岬の近く宿毛は、海と山の自然に恵まれ太陽の光は強く、台風の通り道と 言われているように、自然の変化にとむ土地である。子供の頃の思い出は海と山である。

奥谷博

佐々木信平 Sasaki Sinpei
ルーマニアの農民をテーマに作品を描き始めて20年が経った。特にマラムレシュ地方は、 ヨーロッパの人々にとっても親しまれている土地で、中世のまま刻が止まっている感じである。 しかし、ルーマニアがEU加盟を目指してからは、急激に変化している。旧い伝統的な木造家屋や 彫刻が施された特徴的な門が、惜し気もなく壊されている。私の第二の古里マラムレシュも、 時代の波にさらわれているようで悲しい。

佐々木信平

澁澤卿 Shibusawa Kei
日本人の原風景を自分の目から心に移し四角い画面の中に現実の風景より美しく表現できるように 日々描き続けております。表現されたものが観る人に語りかけるのではなく観る人が絵と会話できる。 日本人だけではなく世界の人がふるさとの風景に出会った時に感じる安らかな気持にさせてくれるような 静かな空気が流れているそんな風景画を目指しております。

澁澤卿

土屋禮一 Tsuchiya Reiichi
久しぶりに帰ったふるさとの風景が今までとはまったく違ったものに感じられた日がありました。 まるで私の中を流れている祖先からの血がにわかに呼び覚まされ、一斉に私を迎えてくれるかのようでした。 濃紺のその山は稜線が強く際立ち、昔ながらの一本の道が突き刺さって行くように在りました。 この日の鮮やかな励ましにより実に自然がかけがえのないものとして急に私に近づいて来た印象があります。

土屋禮一

西田眞人 Nishida Masato
2000年以降は主にイギリスの風景を描いてきましたが、今回「ふるさとを描く」というテーマなので古い作品です。 1999年までは自分の住む神戸を描くことも多かったです。震災の2年後、震災の街を描き個展を致しました。 趣のある街並みは失われましたが、現在の新しい街並みが歴史を感じさせる風景に育ってゆくことを期待しています。

西田眞人

浜田泰介 Hamada Taisuke
結婚したての頃だったと思うが、関西生まれの妻を私の故郷に伴った折、石槌山に車で登ったことがある。 車外に出た妻は、「あ、海!」と大きな声を上げた。おいおい、山に登ったんだぞ、何で海だ、という私に、 妻は「でも、これは海じゃないの」と譲らない。これが雲海だと、私は、自分の手柄のように自慢した。 霊峰と呼ばれるこの山をそれから何度も描いてきたが、妻は今でも、あれは海だったと言い張る。

浜田泰介

樋口洋 Higuchi Hiroshi
函館駅を降りると海の香、朝市のにおいに独特の風を感じる。函館山の麓、坂と教会の町として知られる 元町、近年木造の建物も数少なくなってきたが、この原風景を心の函館として描いた。階段を降り細い路地から カトリック教会へ、そして街並みの向こうに青黒い冬の海へとつながって行く。 三十年程前に心にしみついた、函館の佇まいとなった。

樋口洋

平松礼二 Hiramatsu Reiji
私に対し絵を描くという機会を与えてくれた
全てのものに感謝を捧げたい。
大自然、人間社会、家族や友人たち。
支えがなければ一点の作品を生み出すこともできなかったろう。

平松礼二

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